当クリニックの胃カメラ検査について
<苦痛の少ない胃カメラ(上部内視鏡検査)検査を目指して>
当院では、2018年6月より、受診者様からの高い要望にお応えして、経鼻内視鏡による検査を開始致しました。経鼻胃カメラ検査を導入したことにより、経口タイプとの選択が可能となりましたので、空き状況をご確認の上、お申込ください。
<当院での胃カメラ検査の特長>
- 細いファイバーを用い、鼻(経鼻タイプ)から挿入する胃カメラ検査は、口からの手技よりも苦痛が少ないとされ、スムーズに挿入しやすく、柔軟性があり、鼻腔内に入れても硬いものが入っているという異物感があまり感じない為、楽に受けられたと言われる方が多く見受けられます。また、嘔吐反射が起きにくくなることや検査中に医師との会話による意思疎通が可能なことが特長です。
- 消化器専門の医師が全て担当致します。
- 胃カメラ検査でポリープや腫瘍が発見された時には、受診者様の承諾の元で病理組織検査を行い、がん等の早期発見に努めております。
- オリンパス製内視鏡機器を使用しております
- ピロリ菌の検査を行っております
- 検査の結果、ヘリコバクターピロリ菌感染が疑われる場合には、採血によるピロリ菌抗体検査の追加が可能です。
<検査手順について>
@ 検査前日の夕食は夜9時までに済ませ、検査までは食事やアルコール飲料を摂らないでください。なお、検査当日は「起床後、コップ一杯のお水」を必ずお飲みください。
A 義歯のある方はお申し出ください。
B カメラでの検査結果は、当日の消化器専門の担当した医師より説明を致しますが、生検(病理組織検査)を行った場合には、2週間後に検査結果が判明しますので、「必ず診察予約」を入れて、検査結果をお聞きください。
<検査前の処置について>
@ 入室後、リラックスしてお待ちください。
A 鼻粘膜の麻酔をします。ゼリー状の表面麻酔剤を左右どちらかの(空気が通り易い腔の広いと思われる側)鼻腔に通します。麻酔剤が粘膜に浸潤して粘膜表面局所の痛みを抑えます。
B 麻酔の効果が悪ければ、スプレーの麻酔を追加します。
C 鼻腔が狭くて胃カメラ挿入が困難の場合は、反対側の鼻腔に同様の手順で麻酔を行い挿入を試みますが、困難の場合は希望されましたら口から挿入させていただきます。検査後、鼻や口腔内、のどがしびれて不快感がありますが、一時間程度で麻酔は切れます。むせますので、ガラガラのうがいは控えてください。
<検査に関する注意点について>
上部消化管内視鏡検査は、口(または鼻)から挿入し、「食道、胃、十二指腸」を観察する検査です。当クリニックでは点滴などの鎮静剤(眠った状態)を使用しておりません。予めご了承ください。
〇 苦痛には個人差があり、特に初めて検査を受けられる方は、経鼻でも苦痛を訴えられる方もおられます。検査時間は10分程度です。
〇 歯科治療などの麻酔薬(キシカロイン)によるアレルギーや気分不良等の症状があった方は、胃カメラを受けられない場合がございます。
〇 心臓病や脳梗塞などで血液をサラサラにする薬(抗血小板剤、抗凝固剤)を内服中の方は、血が止まりにくい為、経口内視鏡をお勧めします。但し、血液をサラサラにする薬は、自己中断されないようにお願い致します。必ず、事前に「主治医」へ「休薬をして良いのか」のご相談をしてください。
〇 当日の鼻の状態によっては、鼻からのカメラ挿入が難しい場合があります。その場合は途中で経口での胃カメラに変更することがありますので、ご了承ください。
〇 検査中に異常が疑われた場合には、生検(鉗子を使って組織の一部を採取する)による病理組織学的検査を行う場合があります。組織を採取する際には多少の出血を伴います。なお、病理組織学的検査については、事前に「説明書および同意書」にて「希望すると署名された方」のみ実施致します。実施した場合には、別途保険診療扱いとなり、下記の自己負担が発生致します。
○ 病理組織学的検査を行った場合の自己負担(別途 保険診療扱い)
- @ 1臓器の場合 4,000〜5,000円
- A 2臓器(食道と胃)の場合 7,000〜8,000円
<内視鏡検査によって引き起こされる偶発性>
※上部消化管内視鏡検査の偶発症の発生頻度は、全国集計で「0.005%」程度です。(内視鏡学会による全国集計)
〇 カメラがこすれることや嘔吐反射による喉(のど)から十二指腸までの粘膜裂傷、出血、穿孔など
〇 鼻出血(経鼻内視鏡の場合)
〇 生検による出血
〇 使用する薬剤(キシロカイン)によるアレルギーショック
〇 唾液や嘔吐物を誤嚥による肺炎
※このような偶発性が発生した場合には、最善の対処をさせていただきます。上記内容をご理解した上で、内視鏡検査をお申し込みくださいますよう、お願い申し上げます。
〇 ご質問等のお問い合わせ先(日・祝祭日休診)
@TEL:044−822−1278(平日 8時30分〜17時 土曜日 8時30分〜12時30分)
ATEL:044−822−1978(看護師直通 ・平日のみ 14時〜16時)