従来の診療行為ごとに料金を計算する“出来高払い方式”とは異なり、入院される患者さまの病気の種類や診療内容に応じて厚生労働省が定めた診断群分類ごとの1日当りの定額点数を基本に医療費を計算する包括評価方式です。
定額の点数には、入院基本料や検査、処置、投薬、注射、画像診断等が包括されますが、手術やリハビリテーション、一部の検査、処置、高額薬剤等については従来どおり“出来高払い方式”で計算されます。
「DPC」とは医療の質の標準化を目指すものであり、単に支払い方式の改革というだけではなく、良質な医療・効率的、効果的な医療・医療の透明化及び全国どの地域でも標準的な医療を患者さまに提供出来る体制の確保を図るために実施されるものです。 *ご不明な点は 医事課入退院窓口へお尋ねください。
2018年4月
1. Q・DPC包括評価制度の会計方式とは?
A・従来の入院会計方式はお薬・注射・検査など実施した項目を積み上げて計算
する出来高払い方式でした。これに対して包括評価方式は患者様の病名や症状を
もとに医療費を計算する計算方式です。
2. Q・すべての入院患者さまがこの制度の対象となるのですか?
A・一般病棟に入院される患者様はすべて包括評価制度の対象となります。
例外として下記の場合は従来どおり出来高払い制度の対象となります。
1)労働災害・公務災害・交通事故等の自由診療で入院された患者さま
2)病名が診断分類に該当しない患者さま
3)入院後24時間以内に亡くなられた患者さま
3. Q・医療費の支払い方法はどう変わりますか?
A・従来どおり、月毎の支払い(退院の時は退院時)である事に変わりはありません。
4. Q・特定疾患(公費)を持っていますが、その時の支払いは?
A・特定疾患(公費)の傷病が入院の主たる治療目的である場合は包括評価になっ
ても公費適応になります。
5. Q・高額医療費の扱いはどうなるの?
A・従来どおり、高額療養費制度の取り扱いについては変更ありません。
従って、限度額認定証も適用となります。